少欲知足

少欲知足

今日のことば
少欲知足 「しょうよくちそく」と読む。「欲少なくして、足るを知る」ともいう。現代訳にすると、ほんの少し欲をへらせば、きっと幸せになれる。

さて、語源を調べてみたが、紀元前の老子の道徳経の中でしばし使われている。
三十三章の「他人を知るより自身を知れ」(又は自らに勝つものは強し)の中に、「知足者冨」足るを知るものは富み、
四十四章の「欲望はほどほどに」の中に、「知足不辱」足ることを知れば辱しめられず、とある。
四十六章の「無欲のすすめ」の中に、「故知足之足常足矣」故に足るを知るの足るは常にたる、これは、(いったんの満足ではなく、真の満足を知るという心の豊かさこそ、永遠の豊かさである。)と解釈する。
さらに古くは、釈迦が「仏遺教経」という経典の中で「少欲知足」を伝えたともいう。

昔の人は偉かったと思う。人の道をわきまえた教えがあったのに、今は欲たかりばかりの世の中なのだ。考えてみると、科学や技術の進歩があったが、人の心は今も昔も変わらないのだなあと思う。
人の欲望には際限がないという。つまり1,000万円手に入れると、さらに一億円欲しくなり、それを手に入れると十億欲しくなる。
それと比べると近代の良寛や本阿弥光悦の母妙秀はみごとな生きざまだった。このことに触れると長くなるので、次回ということで。
「老いを汚す(けがす)」という言葉があるが、年をとっての金権欲・権勢欲ほど見苦しいものはない。ほどほどにしたいものである。

■後記
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by 1too | 2008-08-24 00:58 | 文芸  

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