保此三鏡

保此三鏡

今日の言葉[貞観政要・任賢第三より]
「これ三鏡を保ち」と読む。唐の太宗が永く補佐してくれた部下の魏徴が亡くなった時に言った言葉で、前後の文を読み解くとこうなる。

太宗はあるとき侍臣たちに語って言われた、「それ銅を鏡とすれば、姿を映して人の衣冠を正すことができる。昔を鏡とすれば、歴史によって世の興亡盛衰を知ることができる。人を鏡とすれば、その人を手本として、善悪当否を知ることができる。我は常にこの三つの鏡を持って自己の過ちを防いでいた。ところが今、魏徴が死んで、とうとう一つの鏡をなくしてしまった」
と、よって、ややしばらくの間、涙を流して泣き悲しまれた。(口語訳)

歴史上東西随一の名君として手本となった太宗の言葉である。この貞観政要は北条政子や徳川家康等が愛好し、帝王学の教科書として、門下に普及させたという。

私も好きな愛読書であるが、なんせ上下巻千ページ(新釈漢文大系)に及び、しかも漢文を味わいながらの読書でもあり、生涯学習になりそうだ。

さてこの中で三つの鏡であるが、歴史から学び、人から学び、そして自分を写しだす鏡で外面を整え、接する相手に失礼がないようにし、また内面の心を映し出すことによって、常に謙虚に反省を怠らないこと。つまり常に我が心の窓を開いておくことが進歩発展につながることといえよう。


健康雑談
年のせいか腰やヒザの間接の痛み、そして目の疲れを特に感じるようになってきた。
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by 1too | 2008-08-15 18:02 | 文芸  

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